【攻め×受け】BL漫画・小説を100倍楽しむための用語解説

花 本

攻めと受けは、BLジャンルで登場する回数の多い単語の1つです。「攻めと受けの違いが分からない…」「攻めと受けってどういう意味?」と、読みながら困惑してしまう人もいるのではないでしょうか。

本記事では、基本的な単語から珍しい単語まで、BL用語を徹底解説します。BL初心者はもちろんのこと、BL上級者も知らないようなBL用語まで幅広く集めました。本記事で紹介するBL用語を参考にして、BLの奥深い世界を100倍楽しみましょう。

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BLにおける「攻め」「受け」の意味と定義とは?

BLにおける「攻め」「受け」の意味と定義とは?

BLジャンルで最も外せない単語といえば、「攻め」と「受け」ではないでしょうか。BLジャンルにおいて、攻めと受けは重要な意味をもっています。少女漫画では、男性が女性をリードする展開が一般的です。しかし、男性同士の恋愛が描かれているBL作品は、どちらがリードするか決める必要があります。そこで登場したのが、攻めと受けの役割です。

攻めと受けを簡単に説明すると、攻めがリードする男性側、受けがリードされる女性側であると定義されています。主人公の恋愛を追体験する少女漫画とは違い、攻めと受けの恋愛模様を第三者目線で楽しむのがBL作品のポイントです。攻めと受けの意味については、次の項目で具体例を交えながら詳しく紹介します。

攻め(左、タチ、トップ)

攻めとは、BL作品のなかで性行為がある場合、挿入側の男性を指します。性行為の描写がないBL作品の場合は、「もし性行為するのであれば、どちらが挿入するのか」を想定して決める場合がほとんどです。一概に攻めといっても、挿入するまでは受けにリードを譲る場合もあります。しかし、最終的に挿入する=攻めであると定義されているのが一般的です。

攻めには、いくつもの別称があります。例えば、カップリングで使用される場合の多いかけ算(攻めの名前×受けの名前)の位置から取って、「左」と呼ばれるケースも多いです。他にも同性愛者の間でも使用される「タチ」や、英語でタチを意味する「トップ」といった多くの別称があるので、ぜひ覚えておきましょう。

受け(右、ネコ、ボトム) 

受けは、攻めの意味とは逆で、性行為時に挿入される側の男性を指します。BL作品によっては、攻めに対して積極的に迫る受けもいます。しかし、最終的に挿入される=受けであると定義されているのが一般的です。性行為の描写がないBL作品の場合は、攻めと同様に、「もし性行為するのであれば、どちらが挿入するのか」を想定して決めます。

受けの名前以外にも、カップリングのかけ算(攻めの名前×受けの名前)で右側に位置していることから、「右」と呼ばれるケースも多いです。同性愛者で抱かれる側を意味する「ネコ」や、英語でネコを意味する「ボトム」といった多くの別称もあります。どの名前も意味は同じなので、自分が呼びやすい名前を使うのがおすすめです。日本のBL作品では、「受け」と「ネコ」を使用する作品が多いと言えます。

「攻め」「受け」の表記方法と順番

「攻め」「受け」の表記方法と順番

BL初心者がお気に入りのBL作品を探すうえで、注意するべきポイントがあります。BL作品では、かけ算で攻めと受けを表現するのが基本です。例えば、A×Bのカップリングであれば、Aが攻め、Bが受けの表記ルールが決められています。受けと攻めの項目で紹介したように、攻めが左、受けが右と覚える方法が簡単でおすすめです。

攻めと受けの表記方法を知らないままだと、「せっかく好きなBL作品を見つけたのに、カップリングが逆だった…」という悲劇が起きてしまいます。お気に入りのBL作品を見つけるために、攻めと受けの表記方法と順番は、しっかり覚えておきましょう。

カップリング(かけ算) 

カップリングとは、恋愛関係のあるカップル同士や、恋に発展しそうな2人を組み合わせるBL用語として使用されます。主に恋人同士を意味する単語として使用されていますが、片想いや両片思いの段階でも使われるケースは多いです。また二次創作においては、原作で恋人関係ではない2人をカップリングに組み合わせる場合もあります。

「A×B」の恋人同士を表すカップリングは最も一般的ですが、他にも多くのカップリング種類があるのをご存知でしょうか。BL作品で登場することの多いカップリングを以下のとおり紹介します。

A→BAがBに対して、片思い状態のことを指す。
A×B×A受けと攻めが場合によって変わるカップル。リバーシブルとも呼ばれる。
A+B
A&B
AとBの友情関係を表している。仲良しコンビや親友を指すことが多い。
A→B←CAとCの2人がBを取り合う状態のことを指す。三角関係。3Pエッチを楽しめるのが特徴。

公式カップリング

公式カップリングとは、公式で両想いであると認められているカップリングを指します。二次創作といえば、ファンの手によって制作されるのが特徴です。そのため、公式で絡みの少ないキャラクター同士を組み合わせる場合もあります。公式で見られないキャラクター同士の恋愛を楽しめるのが、二次創作の醍醐味です。

ファンによって制作される二次創作と違い、公式カップリングは原作に基づいています。公式カップリングは、漫画やアニメ、小説で正式に認められているのが特徴です。人によって公式カップリングの定義は多少異なりますが、原作で両想いや相思相愛の描写がある場合は、公式カップリングと呼んでも問題ないでしょう。

BL「攻め」「受け」をもっと楽しむ萌え要素

攻め」「受け」をもっと楽しむ萌え要素

「攻め」と「受け」をより楽しむためには、BL専門用語を知るのが大切です。BL作品に登場する回数の多い用語をまとめましたので、自分にピッタリの萌え要素をぜひ探してください。

総受け 

総受けとは、作品に登場する全キャラクターとのカップリングで、必ず受けになるキャラクターのことです。作品によって多少の違いはありますが、主人公が総受けになる場合が多くあります。全キャラクターから愛される総受けでは、様々なキャラクターとの絡みを楽しめるのが魅力です。みんなから愛される受けを見たい人や、豊富なカップリングを楽しみたい人におすすめできます。

総受けを題材としたBL作品では、攻め2人から攻められる3P描写をたっぷり楽しめるのがポイントです。複数の攻めキャラクターが受けを取り合う、総受けだからこそ楽しめる恋愛模様がたっぷり詰まっています。総受けが最終的に誰を選ぶのか、最後まで先が読めないドキドキ展開も魅力です。

総攻め

総攻めは、総受けとは反対の意味をもっています。総攻めを簡単に言うと、作品に登場する全キャラクターとのカップリングで、必ず攻めになるキャラクターのことです。総受けのBL作品と同様に、主人公が総攻めとして描かれている作品が多くあります。とにかく攻めにドキドキしたい人や、攻めのカッコイイ姿を見たい人におすすめです。

総攻めを題材としたBL作品では、作品内の複数受けキャラクターと絡み合うエロ描写をたっぷり楽しめます。作品によっては、受け2人と3Pに発展する過激エロを堪能できるかもしれません。一般的なBL作品では見られない攻め視点のエッチを楽しめるのが魅力です。

オヤジ受け

オヤジ受けとは、中年男性が受けとして描かれることです。オヤジ受けの代表として、「若い男性×オヤジ」と、「オヤジ×オヤジ」の2種類のカップリングがあります。渋い見た目に反して、かわいい表情を見せたり、感じている表情がエッチだったり、オヤジのギャップに萌えの嵐が止まりません。

「若い男性×オヤジ」のBL作品では、体力が有り余っている若者に何度も抱かれてしまう過激エロがたっぷり描かれています。「オヤジ×オヤジ」では、久しぶりの恋に戸惑うオヤジにきゅんきゅんが止まりません。受けのギャップが好きな人や、恋に振り回されるオヤジを楽しみたい人におすすめです。

誘い受け

誘い受けとは、攻めを言葉や体で誘惑する受けのことを指します。攻めをその気にさせる精神的な主導権は握りつつ、性行為では受けの役割に回るのが特徴です。あくまでも精神的に誘うのが目的なので、肉体的に無理やり攻めるような行為は描かれていません。

誘い受けの魅力はなんといっても、受けの積極的な姿を楽しめることです。攻めを誘惑する受けのエッチな表情や、しぐさにドキドキが止まりません。我慢できなくなった攻めに激しく抱かれる過激エロ展開を楽しめるのも魅力です。受けの色っぽい表情や、攻めと立場が逆転する瞬間を楽しみたい人におすすめできます。

ヘタレ攻め

ヘタレ攻めとは、弱気で消極的な性格の攻めを指します。一般的に受けをリードする攻めと違い、ヘタレ攻めは頼りない印象を受けるのが特徴です。ヘタレ攻めの場合は、受けがグイグイリードするタイプの場合が多くあります。ヘタレキャラが好きな人や、一味違うBL作品を読みたい人におすすめです。

ヘタレ攻めを題材としたBL作品では、弱気な攻めから、男らしい攻めに変わるギャップを楽しめます。普段は頼りないヘタレ攻めですが、受けを守ったり、励ましたりするカッコイイ姿にドキドキが止まりません。ヘタレ攻めのエッチシーンでは、急に攻めのスイッチが入る豹変系もたっぷり詰まっています。攻めの様々な表情を楽しめるのが魅力です。

リバ 

リバとは、攻めと受けの役割を決めずに、どちらの立場にもなり得ることです。リバーシブルの略称として、リバと呼ばれています。攻めと受けの立場が決まっていたとしても、状況によって立場が逆転する描写は、リバと呼ぶ場合が多いです。リバは好みが分かれる作品なので、注意書きに「リバあり」と記載されています。

リバ要素ありのBL作品では、普段見ることのできない攻めと受けの表情を楽しめるのが魅力です。攻めがトロトロに感じている表情や、受けが男らしく攻める表情にドキドキします。リバエッチした後、元の攻めと受けに戻り、エッチし直すあまあま作品も多くありますよ。攻めと受けのエッチな表情やギャップを楽しみたい人におすすめです。

固定

固定とは、カップリングや、攻めと受けが固定している状態を指します。2人の組み合わせ以外を受け付けない「カップリング固定」や、攻めと受けの立場を変えない「受け攻め固定」に種類分けされるケースが多いです。攻めと受けが固定されているので、リバ要素が苦手な人におすすめできます。

他にも「左右固定」も聞くことの多いBL用語の1つです。「左右固定」は、カップリング表記の「A×B」にある通り、左が攻め、右が受けの概念が由来しています。Aのキャラクターは、どのキャラクターと絡んでも、攻めでないといけないという主張です。この場合、受けのキャラクターは必ずしも固定する必要はありません。固定のBL作品は、好きなカップリングや、攻めと受けの立場を固定で見たい人におすすめです。

サンド

サンドとは、1人の受けキャラクターが、2人の攻めに愛されている状態を指します。2人の攻めに愛されたり、ときには取り合いが起きたり、濃い恋愛を楽しめるのが特徴です。サンドの由来は、受けがサンドイッチのように、攻めに挟まれている状態である理由から名付けられました。攻めに愛されている受けが見たい人や、三角関係を楽しみたい人におすすめです。

サンドを題材としたBL作品では、過激な3Pエッチを堪能できるのが魅力ではないでしょうか。2人の攻めに迫られて、トロトロに感じてしまう受けにきゅんきゅんします。少女漫画の三角関係と違い、サンドは必ずしもドロドロ展開になるわけではありません。2人で受けを攻めるあまあまエッチをたっぷり楽しめるのが魅力です。

ホモ百合

ホモ百合とは、受け同士が相思相愛の状態を意味します。いわゆる女性同士で愛し合う百合のような関係性である理由から、ホモ百合と呼ばれるようになりました。受け同士のかわいらしい恋愛や、絡み合いを楽しみたい人におすすめです。

ホモ百合を題材としたBL漫画では、両方とも受けなので、性行為でも挿入しない場合があります。しかし、2人用の挿入道具を使ったり、挿入前の段階まで絡み合ったり、一味違うBLエッチを堪能できるのが魅力です。2人で同時に感じてしまう表情にドキドキが止まりません。百合のようにかわいらしい恋愛をBLでも楽しみたい人や、とにかく受けだけを見ていたい人におすすめできます。

知っていると玄人っぽいBL関連用語

知っていると玄人っぽいBL関連用語

女体化

女体化とは、男性の体から、女性の体に変わってしまう現象を指します。心は男性のままなのに、女性の体で感じてしまう受けの姿を堪能できるのが魅力です。ノンケのはずだった攻めと受けが、恋愛に発展していくドキドキも味わえます。男性の恋愛を描いているBL作品では、人によって好みが分かれるジャンルです。

砂を吐く

砂を吐くとは、口から砂糖が出そうなほど、あまいカップルのラブラブを見たときに使用される表現です。攻めと受けのあまあまっぷりを見て、口から何か出そうな気持ちを表現しています。元々は「砂糖を吐く」と言われていたようですが、諸説が多すぎるゆえ、信憑性の高い情報はありません。

ナマモノ

ナマモノとは、現実の人物でカップリングを楽しむことです。男性俳優や、アイドルを攻めと受けでカップリングするBL同人誌は、一部ファンの間で人気があります。「nmmn」と表記される場合も多いです。

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本記事では、BL漫画・小説を100倍楽しむためのBL用語を紹介しました。攻めや受け、カップリングはBL作品の基本となる用語なので、意味が分かるとよりBL作品を楽しめます。他にも本記事で紹介したBL用語を参考に、BLの広くて深い世界観を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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