BL漫画「ふたりでいようよ」を読んだ感想&おすすめポイント紹介

ふたりでいようよの表紙

本記事では、ちえ子先生のBL作品「ふたりでいようよ」の感想レビューと、漫画の見どころをお伝えします。深みのある内容で、BL作品であることを忘れてしまうような感動的なストーリー展開です。

ちえ子先生は、女性向け漫画の「涙の先に手はあるか」や、BL作品の「アウトコンプレックス!」などを描かれている作家さんです。優しい絵のタッチが特徴的で、シリアスなストーリーも柔らかさのある雰囲気を感じます。

今回紹介するBL漫画「ふたりでいようよ」は、「弱虫な主人公と虐待を受けている義理の弟との切ない兄弟ラブストーリー」です。虐待という重いテーマが扱われているため、好みは分かれるかもしれませんが、ハッピーエンドなので安心して読むことができますよ。

BL漫画といえば、ガッツリめのラブシーンが登場するイメージをお持ちの方も多いでしょう。けれど、「ふたりでいようよ」にはほとんど含まれません!そのため、BL設定は好きだけど、ラブシーンはそこまで求めていないという人にはぴったりの作品です。ヒューマンドラマのような漫画なので、心にグッとくるような作品を読んで感動したいときにもおすすめです。

全1巻の完結作品なので、忙しい人でもサクッと読めてしまいますよ。

この漫画はこんな人におすすめ
  • ヒューマンドラマのようなBL漫画が好きな人
  • ラブシーンがほとんど含まれないBL漫画を探している人
  • 年の離れた兄弟のBL漫画を読みたい人
ふたりでいようよふたりでいようよ
\今なら1日1冊無料!/今すぐ恋コミで読む

「ふたりでいようよ」のあらすじ

「もうやめて」その一言が出ていれば、何か変わったかもしれないのに…。幼き日、養子に来た少年・すぐるが受ける両親からの虐待を止められなかった過去に苦しむ紫之は、なんの因果かアパートの取り壊しで再び実家へと戻ることになり―。期待の新人・ちえ子が青年の心に渦巻く感情と葛藤を描く、読み切りデビュー作!

タイトル ふたりでいようよ
作者 ちえ子
出版社 G2コミックス
掲載雑誌 ※ここを編集する※

主人公の紫之は、仮面夫婦の両親と年の離れた妹との4人暮らし。紫之が14歳のときに、遠い親戚であるすぐるが養子としてやってきました。すぐるは両親を失ってひとりぼっちでしたが、笑顔がかわいくて思いやりのある優しい子です。けれど紫之の両親は日頃のイライラをすぐるにぶつけるようになり、激しい虐待が始まってしまいます。紫之はかわいい弟であるすぐるを助けたいのに、両親が怖くて止められませんでした。

読んでいて胸が締め付けられてしまうお話です。すぐるがかわいそうでたまりませんが、紫之の辛さも痛いほど伝わってきます。目を背けたくなるようなシーンも登場しますが、徐々にふたりの関係が変化していくので、最後まで読みきりたくなる作品です。

「ふたりでいようよ」のおすすめポイント

pien_recommend

「ふたりでいようよ」のおすすめポイントをお伝えします。主人公の葛藤や弟に対する愛情など、さまざまな心の動きが丁寧に描かれているので、心を打たれてしまう作品です。短いストーリーの中に、ギュッと見どころがつまっていますよ!

深いテーマに心打たれるヒューマンドラマBL

主人公の紫之は、不仲の両親と妹との4人暮らしでした。そんな彼の家族のもとに、遠い親戚の子どもであるすぐるがやってきます。仮面夫婦で、常にイライラを募らせていた紫之の両親は、幼いすぐるを虐待するようになりました。

優しく微笑むすぐるに対する虐待は、ただただかわいそうで見ていられません。一緒に暮らす紫之にとってもすぐるの虐待を見過ごすのは耐え難いことでした。自分の無力さに打ちひしがれる紫之の苦しさが伝わってきます。

けれど虐待を止めてしまえば、両親の怒りの矛先が自分に向くかもしれないと思うとどうすることもできないのです…。ひどすぎる描写で辛くなりますが、だからこそ感動的な作品に仕上がっています。

プラトニックラブな愛で想い合うふたり

TLやBL作品では定番のラブシーンがほとんど登場しないライトな作品です。紫之とすぐるは、体よりも心の繋がりが強いカップル。そのため、BL初心者や兄弟愛として作品を楽しみたい人にもおすすめです。

作品を読み進めると、ふたりがお互いにしか分からない強い絆で結ばれているのが伝わってきます。愛情表現が少なくても、大切に思い合っているのが感じられるため、ふたりを見ていると心が温かくなるはずです。プラトニックラブの兄弟カップルに癒されてくださいね。

無力な兄を助ける天使のような弟

物語に欠かせないのは、天使のようなすぐるの存在です!紫之の家族の養子になってからのすぐるは、かわいそうすぎて言葉になりません。虐待をされているにも関わらず、紫之に優しく微笑む姿には、涙が出そうになります。そんな健気な彼の存在が、作品をさらに輝かせているのです。

紫之はそんなすぐるを助けることができず、成長すると逃げるように家を出ていきました。数年後にするぐと再会してからも、無力な自分には何もできないと、必要以上に彼と関わるのを避けてしまうのです。紫之が自分の無力さに嫌気がさしている様子が表情から伝わってきて、同情してしまいます。けれど、そんな彼に力をくれるのもすぐるなのです。すぐるの存在が、紫之の背中を押して一歩を踏み出すきっかけになります。心に響くシーンなので、ぜひ本編でチェックしてくださいね!


今回のBL作品「ふたりでいようよ」は、辛い描写が含まれながらも、心が温まる感動的な兄弟ラブストーリーです。優しいふたりの笑顔に癒されたい人は、ぜひ読んでくださいね。

全1巻の完結作品なので、お家時間に一気読みで楽しみましょう!

タイトルとURLをコピーしました