鳥居の向こうは、知らない世界でした。 癒しの薬園と仙人の師匠のレビュー

新境地の異世界転生もの

異世界転生ものにありがちな展開に飽きてたんですが、この本はそのジャンルの新たな風を感じさせます。黒い兎を追って知らない世界へと飛び込む夏見千歳の勇気が印象的でした。ただ、時折進行が緩慢に感じる場面もあり、躍動感に欠けるところが惜しい点です。でもストーリー自体は楽しめました。

異世界の日常に癒される

「鳥居の向こうは、知らない世界でした。癒しの薬園と仙人の師匠」は、まさにタイトル通りの癒やしを感じるストーリーでした。千歳が異世界「千国」で遭遇する不思議と日常の融合が見事で、読むたびにそこにいるかのような気分になれるんです。キャラクター一人一人に魅力があって、続編があれば絶対読みたいですね。

異世界物が新鮮な癒しの一冊

この本に引き込まれたのは予想外でした。普段は現実的な小説を好むんですが、夏見千歳の異世界での成長物語が想像以上に心地よかったです。仙人の薬師・零との関係性や、彼女の内面の変化が丁寧に描かれていて、読後感がスッキリします。異世界ものが初めての方にもオススメできる一冊です。