いいお湯でした。のレビュー

懐かしい昭和の温かさ

いづみや常連客たちとのちょっとした日常が、とても心地よい話です。まるきん温泉の賑わいが感じられ、昭和の雰囲気が好きな私にはたまりませんでした。一人一人のエピソードも深く描かれていて、それぞれが背負っているものを感じさせられます。ただ、物語の進行がやや遅いと感じる部分もありましたが、それも味だと思います。電子限定おまけ付きだったので、ちょっとした特典も楽しめました。

癒しの空間が広がる銭湯物語

この本を読んで、現実の銭湯に行きたくなりました。登場人物が生き生きと描かれており、特にいづみの明るさや、常連客たちの個性があります。読んでいるうちに、自分も彼らの一員のように感じられて、ストーリーに引き込まれました。郵便屋さんの夢や、歌う女性、喧嘩ばかりの夫婦のエピソードがとてもリアルで、心が温まりました。お湯の温かさだけでなく、人々の温かさも伝わってきます。

ノスタルジックな銭湯の世界

お風呂好きとしては、この「いいお湯でした。」に惹かれました。銭湯のノスタルジックな雰囲気と、そこで織りなされる人間模様が素敵だと思います。いづみの視点から見る銭湯の魅力が新鮮で、僕も昔通った銭湯を懐かしく思い出しました。何気ない日常の大切さを再認識させてくれる一冊です。

温もり溢れる銭湯物語

「いいお湯でした」は、まるきん温泉の日常と人々の温かい物語を描いた作品です。注目すべきは、常連客一人一人の個性です。退職金で風呂を夢見る郵便屋さんや銭湯で歌う女性のエピソードは心に響きます。いづみの成長も見どころ。読後は心が温まり、自分の近所の銭湯に行ってみたくなりますね。