私と猫と二十歳の君とのレビュー

歳月を超えた絆の物語

読後感が心地よく、じんわり暖かい。老作家と青春の姿を留めた親友との再会が、人生の終盤に差し掛かった主人公に新たな輝きを与える様子に心打たれました。細やかな心理描写と過去と現在を行き来するストーリーが絶妙です。幻想的ながらも、リアリティを感じさせる展開に夢中になりました。

重厚ながら感動的な物語

心に残る作品を求めていた中、この本に出会えて良かったです。和賀鱗太郎の内面の描写が丁寧で、彼の孤独感や喜びが手に取るように伝わってきました。ただ、ページをめくる手が重くなるシーンも多く、読み進めるのが少し苦痛だった部分もあります。しかし、そこを乗り越えた先にある感動は計り知れません。

友情と奇跡を感じる物語

「私と猫と二十歳の君と」１巻は、思わず読みふけってしまう魅力がありました。タイトルに惹かれたのですが、内容も期待以上。和賀鱗太郎と紫陽の再会という奇跡に満ちたストーリーが、切なく、優しく心に響きます。記憶と現実の狭間で紡がれる友情物語は何度も読み返したくなる一冊です。