かなえられた願いのレビュー

館庭聖の世界に魅了される

「かなえられた願い」シリーズ第1巻は、思わず息をのむような怖さとともに、深い教訓を含んだ物語ばかりでした。各話が独立していても、ある一貫したテーマで繋がっているように感じます。一つ一つの物語が短く、さっと読めるのも良いですね。館庭聖作品独特の雰囲気を堪能できます。

暗くも魅惑的なおとぎ話

「かなえられた願い1」は読んでいくうちに背筋がゾクゾクする作品でした。悪魔のような存在に導かれていく登場人物たちの運命が、暗くも魅力的。特に「人魚の声」と「クッキードール」の話が印象に残りました。読後感は複雑ですが、暗い童話の世界観が好きな方にはおすすめです。

ダークファンタジー好きにはたまらない

この本に収められた話は一つ一つが濃密で、特に「母の願い」は心に深く残りました。ただ、全体を通して暗いトーンが続くので、そういった話が苦手な人には不向きかもしれません。しかし、ダークファンタジーが好物の読者には間違いなく刺さる一冊です。