エンブリヲのレビュー

虫と人間の異色共生譚

「エンブリヲ1」は、一風変わったダークファンタジーでした。虫に首筋を刺されたユリ子の物語を通じて、新種の昆虫と人間との奇妙な共生を描いていて、一筋縄ではいかない展開が魅力です。ただ、場面の描写がかなりグロテスクなので、虫が苦手な人には少々読みづらいかもしれません。それでも生物学的な推理とサスペンスに満ちたストーリーは読み応えがあります。

進化する生物との共生を探る

この本は本当の意味で目からウロコでした。生物好きならではの目線で描かれるユリ子と昆虫の絆は心を打ち、思わず自然界に目を向けるきっかけにもなりました。虫がキーポイントとなっているため少しグロテスクな描写もあるが、そこを越えれば新しい視点が広がる。進化生物学愛好家には特におすすめしたい一冊。

驚愕の虫と女子高生のサイドストーリー

読み始めたら止まらない！森での奇妙な出会いから始まるユリ子と昆虫たちの物語は、科学とファンタジーの融合が新鮮でした。特に虫が守護者となるという発想が面白く、どう進化していくのか惹きつけられます。ただし、虫が原因での司書の死亡シーンはかなりショッキングでした。不思議な世界観を楽しみたい人にはおすすめですが、ホラー要素も含まれているので注意。