すこしだけ・愛のレビュー

不思議な電話が紡ぐ恋

最初はただの間違い電話だと思っていたんだけど、読み進めるうちにどんどん引き込まれていった。白川貢が愛子と話しているうちに感じる微妙な心の動きがとてもリアルに描かれていて、つい自分も恋に落ちそうになった。内山まもるの描写力は素晴らしい。ただ、エンディングが少し急ぎ足な気がしたので、もう少し時間をかけて描いて欲しかったと思う。全体としては十分に楽しめた。

間違いから始まるロマンス

間違い電話から始まる恋愛ストーリーという奇抜な設定に惹かれて読んでみたが、意外とリアリティがあって驚いた。白川の心の葛藤や愛子への淡い思いが丁寧に描かれていて、とても共感できた。ただ、個人的にはもう少しストーリーに深みが欲しかった。結末も予想外だったが、良い意味で驚かされた。内山まもるの才能が詰まった一冊だと思う。

少し不思議な恋物語

内山まもるの『すこしだけ・愛』は、間違い電話から始まる恋愛話。その展開がとてもユニークで人間味があって良かった。大学生の白川が少しずつ恋に落ちていく様子が、現実味を帯びていて心打たれた。ただ、キャラクター同士の関係性がもう少し深く描かれていれば、さらに感情移入できたかもしれない。それでも、短編としてコンパクトにまとまっていて、一気読みできる作品。

予想を超える普通の恋

大学生という限られた時間の中で生まれる愛情の物語にすっかり引き込まれました。内山まもる氏が表現する登場人物の心理や情景がリアルで、間違い電話というありそうでなかった設定が新鮮でした。ただ、少し予測通りの展開もあり、サプライズに欠けるところはあったかなと感じます。それでも、最後にはじんわりと温かい気持ちになれる作品でした。

心を温める細やかな恋物語

間違い電話をきっかけに展開される、静かで甘美な恋愛模様が心に響きました。「すこしだけ・愛」は、ぽつんとした日常に花開く特別な感情を丁寧に描いています。白川貢と愛子の距離感が絶妙で、最後まで読むのが止められませんでした。内山まもる氏の描写が細やかで、感情移入してしまうほどです。何度も読み返したくなる一冊です。