男・天を突くのレビュー

破天荒なサクセスストーリー

「男・天を突く」はかなり独特な設定を持つ漫画ですね。サラリーマン魔羅達郎の生き様が荒々しくも面白い。ストーリー自体は軽いタッチで楽しみやすく、郷力也の描く絵も迫力があって好きです。ただ、この漫画はその性的な描写が特徴的なので、そういうのが苦手な人にはおすすめできません。登場人物の個性が強烈で忘れがたいほど。痛快でありつつも、時にはやりすぎじゃないかと思う箇所も。

時代に合わないエロティックコメディ

爽快感はあるけど、ちょっと内容が過激かなと感じました。達郎のキャラクターは確かに特徴的で一種のアンチヒーローっぽいけれど、すべての女性をイカセるというコンセプトは、今の時代には合わない気もします。花咲課長との確執は読んでいて気になるものの、全体的にはもっと深みのあるストーリーがいいですね。エッチテクニックよりも魔羅達郎の内面を掘り下げた話が見たかった。

際どいけど笑えるサラリーマンマンガ

この漫画は本当にユニークで、何とも言えない魅力があります。主人公・魔羅達郎のモットーはちょっと時代錯誤感があるけれど、ストーリーが進むにつれて彼のキャラが立ってくるのは面白いです。それに、コミカルな部分も多く、読んでいて飽きさせない。ただし、エッチなシーンが随所にあるので、そこが気にならない人向けの作品です。総合的には面白かったと思います。

荒唐無稽だけど楽しい

エッチな描写がたくさんあるけれど、その中にも痛快なサクセスストーリーが描かれているのが「男・天を突く」です。僕は魔羅達郎の「仕事は食うため」っていう考え方がすごく新鮮で、彼の生き方にある種の哲学を感じました。エンターテインメントとしては楽しめますが、仕事と女性を見る視点は少し古いかなって。それを差し引いても、1冊目は面白かったですよ。