我が魂はフェアウェイの彼方にありのレビュー

父の遺言と共に歩む男の姿が心に迫る

この本はゴルフだけでなく親子関係や冒険心についても描かれています。三島英一郎が父親の遺言を胸にセントアンドリュースに向かう姿に感動しました。特に、父親が晩年に挑戦したゴルフやダンスのエピソードが心に染み入りました。ストーリーは静かに進むが、その中に深い感情が流れています。ゴルファーでなくても、父子の絆を感じられる素晴らしい作品です。高橋三千綱と内山まもるのコンビが見事に描き出しています。

少し平凡なストーリー

ゴルフや親子関係が描かれた『我が魂はフェアウェイの彼方にあり』は興味深いテーマですが、少し平凡に感じました。短編集の形式は好きですが、一部のエピソードが浅く感じてしまう部分がありました。また、ゴルフに詳しくない読者にはやや難しいかもしれません。それでも父親への思いや、7番アイアンが持つ象徴的な意味には共感しました。もう少し深掘りされたストーリーを期待したくなる作品です。

感動的だが少し散漫な印象

三島英一郎が父親の思い出を胸に旅立つ姿に感動しました。ただ、短編集ということもあり、各エピソードのつながりが少々散漫に感じました。登場人物のエピソードが深堀りされていない部分もあり、もう少し各エピソードが繋がっている感じだとさらに良かったと思います。それでも、父親の7番アイアンが繋ぐ絆には心を打たれました。ゴルフ好きであれば特に楽しめるはずです。

家族の絆に想いをはせる

ゴルフにあまり興味がない私ですが、この本を読んでいると父親との関係や人生を考えさせられる瞬間が何度もありました。スポーツを通じて伝えられる家族の絆に心打たれます。もう少しゴルフの魅力が伝われば良かったかなと感じます。

父と息子の絆を感じる物語

ゴルフをテーマにした物語は多いけれど、「我が魂はフェアウェイの彼方にあり」は一筋縄ではいかない深みがある。父と息子の絆を軸に、感動的な旅へと読者を誘う。セントアンドリュースの聖地が舞台となり、ゴルフ愛好家ならではの情熱が伝わってきた。

ボロアイアンが紡ぐ人生

三島英一郎の荷物の中から出てくるボロボロの7番アイアンが一体どんな物語を紡ぎ出すのかに引き込まれました。ゴルフだけでなく人生についても考えさせられる、温かみがある作品です。一見の価値あり。