ジ・エンドから始まる純愛のレビュー

複雑な心の動きに心を奪われる

「ジ・エンドから始まる純愛」は、表面上は軽薄な恋愛を楽しむ主人公が、実は昔からの恋心を隠し続けている深い感情の物語が印象的でした。千秋と景太の関係性に胸が痛むシーンも多々あり、最後にはまさにジェットコースターのような感情の波を経験します。人間の複雑な心理描写が見事で、ページをめくる手が止まりませんでした。

ほろ苦い恋の味わい深い物語

男同士の切ない恋の行方にドキドキしましたが、千秋のあまりに自由すぎる愛情表現に少し戸惑いを感じることも。景太に対する純粋な気持ちが痛いほど伝わってきて、応援したくなります。ただ、モテ男のちょっとだけやり過ぎな描写が気になったので、評価は4にします。でも読後感はすっきりとしていて、楽しめた一冊でした。

切なくて温かい珠玉のラブストーリー

性に奔放なキャラクターが純愛を見つける過程を描いたこの本は、予想を裏切る展開が魅力的です。景太への淡い想いを抱えつつも、自分を偽ることなく生きる千秋の姿には共感を覚えました。どこか切なさを含んだラブストーリーが好きな方にはオススメです。心に残る一冊になりました。