全国拘置所で文通相手探し　牢屋でも男をたぶらかす「金品貢がせ」獄中ラブレターのレビュー

人間の黒い面に触れる

この書籍は、普通の生活ではなかなか触れることができない獄中での女性囚人たちの生活と心理を詳細に描いています。特に獄中でのラブレターや人間関係が驚くほど緻密でリアル。犯罪の背景や人間の黒い一面に触れることで、新たな視点が得られる内容です。ただ、内容が非常に重く、一部はショッキングなので読み進めるのが少し辛かったです。好奇心旺盛な方には一読の価値ありですが、気分が沈むことも覚悟した方が良いかもしれません。

異色のリアリティ

この本は、通常のフィクションとは一線を画すリアリティがあります。獄中での貢がせやラブレターといったエピソードが、まるで目の前で起こっているかのように感じられます。特に獄中運動会や盆踊りの描写が、異常なほどリアルで心に残ります。ただ、続けて読むと重たく感じる部分もあります。気分転換を挟みながら読むとよいでしょう。それでも、この異色の世界を知ることができるのは非常に貴重な体験です。