いじわるしないで抱きしめてのレビュー

意外に深い友情からの愛情

この作品は、ただのBL小説ではなく、友情と愛の深さを考えさせられました。二人は長い付き合いがあるからこそ、互いの弱さを理解し合える関係にあります。みっちゃんの告白は衝撃でしたが、その後の二人のやり取りがとても愛らしいです。心の距離を縮めていく過程が丁寧に描かれていて、感情移入しやすかったです。特に、最後の展開には思わずニヤリとしてしまいました。気軽に楽しめるだけでなく、深いメッセージも含まれている作品だと思います。

波乱の恋愛模様が面白い

正直、タイトルを見たときは軽い話かと思いましたが、読んでみると意外にも深い内容でした。祐一郎とみっちゃんの関係性が思っていた以上に複雑で、時折笑いながらも心に響く場面がいくつもありました。特に、自分の気持ちを素直に表現できないもどかしさや、お互いを思いやる姿勢に感心しました。攻×攻という設定も面白く、新しい恋愛観を見せてくれる作品でした。

切ないけれど温かいストーリー

この本は、二人の男の複雑な関係を描いていて、読んでいて心が揺れました。特に、みっちゃんが告白したシーンは驚きと感動が同時に訪れました。二人の間には長い歴史があるので、どうしても互いを尊重し合う姿勢が伝わってきます。アラサーになると、人生や愛についてどんどん考えることが増えますが、この物語はそれについても教えてくれるような気がしました。読後感も良く、心温まる内容でした。