世界でいちばん遠い恋（分冊版）のレビュー

異なる世界観の融合

麻生ミツ晃さんの作品ということで期待して読みましたが、その期待は裏切られることはありませんでした。五十鈴の強い独立心と十嘉の孤独な才能が交差するこの物語は、単なる恋愛としてだけでなく、それぞれのキャラクターが持つ独特な背景と向き合い方が深く描かれています。特に感音性難聴という設定が新鮮で、音に対する感覚が全く違う二人がどう引かれ合っていくのかが見所ですね。まだ序盤ですが、これからの展開に期待大です。

感音性難聴とバイオリンの対話

『世界でいちばん遠い恋』の第1話は、本当に感動的で深いものでした。五十鈴歩というキャラクターの強さと脆さが、とてもリアルに描かれていて、心が震えました。また、壬生十嘉の孤立感と熱意がぶつかり合うシーンは、単に恋愛ストーリーを超えて、二人の成長物語としても楽しめます。音を知らない五十鈴と音を奏でる十嘉が互いに補完し合う姿が印象的です。これからの二人の関係がどう進展していくのか、とても楽しみです。