続　夜に蠢く　DXのレビュー

主人公の葛藤に共感

続 夜に蠢く DX1は、主人公の内面葛藤が巧みに描かれており、非常に感情移入できました。社長の影武者になることで、全く違う人生が始まるとは考えてもいなかった郷屋川の心境は理解しやすく、同情さえ覚えました。妻・貴子を殺してしまったこと、それを隠し通そうとする姿勢に対して、読者としても心の中で複雑な感情が渦巻きました。ただ、終わり方が少々唐突で、あともう少し続きがあったらもっと満足できたかもしれません。

複雑な心理描写に圧倒される

続 夜に蠢く DX1は、複雑な心理描写がとても印象的でした。社長になりすました男の葛藤が非常にリアルに描かれており、読んでいて手に汗握りました。特に、高田が真相に気付くまでの緊張感は読者を引き込む力がありました。しかし、一部のキャラクターが突然消えたり、感情の変化が急だったりして、物語に少し違和感を感じました。それでも全体的には非常に面白く、次の展開が気になって仕方がない作品でした。