曽祢まさこ短編集 ブローニイ家の悲劇　分冊　琥珀色の夜のレビュー

ミステリアスな物語展開

エセルベック女学院という舞台がとても魅力的です。キャラクターそれぞれに深みがあり、特にオードリィの存在感は抜群でした。彼女の行動にはいつも違和感を感じ、狂おしいほど知りたくなる謎がいっぱいです。一人で読むと少し怖いかもしれませんが、ミステリー好きな人にはお薦めできる作品です。ただ、もう少し巻が進むにつれて謎解きのテンポが欲しかったです。全体として面白かったけれど、期待したほどスピード感がなかったため評価は3です。

じっくり楽しむミステリー

琥珀色の夜は、初めて曽祢まさこ作品に触れる良いきっかけになりました。エセルベック女学院の雰囲気が不気味でありながらも魅力的で、オードリィとエマの関係に引き込まれました。物語が進むにつれて明らかになる謎と事件に対するヒントが絶妙です。ですが、一部の展開が予測できてしまう部分があったため、もっと驚きが欲しかったです。そのため、評価は4にしました。

不可思議で魅力的な一冊

この短編集は不思議な雰囲気に引き込まれ、最後まで一気に読みました。エセルベック女学院という舞台そのものが魅力的で、特にオードリィのキャラクターが深く描かれていて素晴らしかったです。彼女の背負う秘密が徐々に明かされる過程がとてもスリリングで、ページをめくる手が止まりませんでした。ただし、一部の展開が緩やかに感じる部分もあったため、5点満点の評価とはいきませんでしたが、おすすめの一冊です。