老いた卵子～妊娠適齢期～のレビュー

社会への警鐘

「その気になればいつだって妊娠できるのよ！」という言葉に隠された社会通念に一石を投じた本だと感じました。麻美の姿に、自分自身や周りの友人たちを思い浮かべました。特に不妊治療中の姉との対話や、姑との関係がリアルで感情移入してしまいました。ただし、読んでいて少し気分が重くなる部分もあり、不安感が強調されると感じました。それでも、未来について真剣に考えさせられる一冊です。

心に刺さった現実

「老いた卵子～妊娠適齢期～」は、麻美の心の葛藤がリアルすぎて共感しました。自分も30代後半ということもあり、将来が不安になることがあり、この本を読んでさらにその不安が強まった気がします。でも、それが現実なんだと感じさせてくれる良い本でした。ただ、一部の描写が少し強すぎて読むのをためらう箇所もありました。もっと心温まる部分が欲しかったです。それでも不妊治療の現実を知るには必要な本です。

勇気をもらえた！

30代に突入すると結婚や出産について考える機会が増えますが、この本はそんな女性にとって必読です。麻美の葛藤や不安、そして行動力には大いに勇気をもらえました。不妊治療の現実や、家族からのプレッシャーを描いたシーンは特に印象深く、涙が止まりませんでした。少し重いテーマで読むのに時間がかかりましたが、最後は前向きな気持ちにさせてくれるところがよかったです。ただ、もう少し軽いエピソードも欲しかったかな。