まんがグリム童話 ブラックのレビュー

復讐の背後に潜むドラマ

まんがグリム童話 ブラック Vol.72は、復讐に燃える令嬢たちの物語が描かれた衝撃的な一冊です。特に「囚われの羽衣」は、愛する人に裏切られた姫君の苦悩と復讐の決意に心が揺さぶられました。また、どろぼうのお婿さんでは、女の子の巧妙さと覚悟に胸が熱くなります。各短編が魅力的で、エロティックな要素もある中で、女性たちの強さや切なさがリアルに表現されています。この作品を読んで、復讐の裏に隠される様々な感情を考えさせられました。おとなのための童話というジャンルが、こんなにも刺激的だとは思いませんでした！

心臓がドキドキする展開！

このアンソロジーには、本当に心臓がドキドキするような展開がぎっしり詰まっています。特に『幽霊城』や『黄色い川』のストーリーには感情移入してしまいました。キャラクターたちの境遇には同情するばかりで、ページをめくる手が止まりませんでした。ただ物語が過激すぎて、女性としては少々読みにくい部分も。ですが、それも承知の上で読むべき深みがあります。世界のタブーや異文化に対して新たな視点を持つことができました。

過激で濃厚なストーリーが一杯！

大人の女性のためのコミックアンソロジーとして非常に満足しました。『鬼子母神』や『魔窟の王』など、どの話も大変過激でぞっとする内容ですが、そのエロティックさと残酷さに引き込まれました。一部のシーンは閲覧注意と言えますが物語自体が非常に充実しており、一度読み始めたら止まらないほどの魅力があります。特集の『世界のタブー地帯』は、普段見聞きすることのないような異文化やタブーに触れ、非常に刺激的でした。ただ、少し描写が強すぎると感じる部分もあったので、4にしました。

想像以上にダークな童話

『まんがグリム童話 ブラック Vol.14』は、期待以上にダークな内容でびっくりしました。特に『売春島』や『眠れる森の娼姫』など、ダークで重いテーマが多く、普通の童話とは全く異なる印象を持ちました。どの話も異常にエロティックで残酷さがありますが、その中にも新しい視点や深みがあり、読み応えがあります。ただ、心穏やかには読めないため、誰にでもオススメとは言えませんが、ダークな物語が好きな方にはぴったりでしょう。全体として楽しめましたが、一部の描写が強すぎたため、評価は3にしておきます。