鬼母の托卵 ～うちの子育てなさいよ！～のレビュー

胸に突き刺さる4つの物語

『鬼母の托卵 ～うちの子育てなさいよ！～』は、虐待という重いテーマをしっかりと描き切った作品です。4つの物語それぞれが異なる状況を描いているため、飽きずに読み進めることができました。特に心に残ったのは、パチンコに夢中で子供を放置する母親の話。読んでいる間、怒りと悲しみが交錯し、胸が締め付けられる思いでした。同じような境遇にいる人が少しでも救われることを願ってやみません。

恐ろしい現実が描かれている

この本を読み進めるうちに、自分もその場にいるかのような臨場感を感じました。虐待母親の行動がどんどんエスカレートしていく中で、子供たちの無力さに心が痛みます。登場人物一人ひとりがリアルに描かれており、そのせいでより現実感が増しました。特に、最後の「東京に行くなら子供も連れて行け」という言葉には衝撃を受けました。このような現実が本当に存在するのかと思うと、恐ろしい気持ちでいっぱいです。

リアル過ぎて読んでいて辛い

この本の内容はとてもリアルで、その分心に重くのしかかります。特に、子供が無理やり送り込まれる場面などは読むのが辛かったです。母親の理不尽な行動がどんどんエスカレートしていく様子は恐怖そのものでした。虐待母親の心理がよく描かれているものの、読んでいてストレスを感じる部分も多かったです。虐待の現実を知ることは大切ですが、心の準備がある程度必要かもしれません。総じて重たいテーマをしっかりと描けている作品だと思います。