復讐チャンネル ウラミン ～公開処刑ナマ配信中～（分冊版）のレビュー

意外性がありましたが…

復讐チャンネル ウラミンは一度手に取ったら止められませんでした。吉浦みのりの過去のいじめのトラウマがどれだけ彼女を苦しめてきたのか、感じ取れるストーリーです。ただ、作品全体の雰囲気がかなり暗く、時に重く感じられました。特に登場人物が過去の自分と同じ目に遭わせようとするシーンはちょっとやりすぎかなと思いました。もう少し救いがあればもっと良かったかもしれません。

リアリティ溢れる設定

『復讐チャンネル ウラミン』は、復讐ものとしてリアリティがありますね。小学生時代のいじめがトラウマになっている主人公・吉浦みのりが、人気チャンネル「うらみんTV」を通じて制裁を加えるこの設定、考えさせられました。それに視聴者の協力を得て復讐を果たそうとする辺り、現代のSNSの闇も見え隠れして興味深いです。ただ、先が読める展開も多く、少し予測可能である点が残念でした。もっと意外性が欲しかったです。

暗闇と現実感が交錯

『復讐チャンネル ウラミン』第10話を読んで感じたのは、そのリアルな描写と深い感情描写です。主人公のみのりが過去を乗り越えようとする過程は感情移入しやすいものの、終始暗い内容が続くので少々重たく感じました。特に、視聴者の協力を得て復讐を果たすという点は、ちょっと現実感が薄いかも。でも、全体的に一気に読ませる力はあり、時間を忘れるほど引き込まれました。