まんがでイッキ読み！ 浅見光彦 トラベルミステリーSPのレビュー

全編通して楽しめます！

初めて浅見光彦シリーズを読んだのですが、漫画形式でとてもスムーズに読めました。「皇女の霊柩」の内容が特に好きで、舞台となる場所の歴史背景が興味深く、物語に厚みを感じました。他にも「北の街殺人事件」や「薔薇の殺人」もそれぞれ異なるシチュエーションでの事件が描かれていて、飽きることなく楽しめました。ミステリー初心者でもわかりやすく展開されており、最後までハラハラドキドキしました。ただ、一部の事件解決のテンポが速すぎる感じもあり、もう少しじっくり感じたい部分もありました。

初心者にも読みやすい

浅見光彦シリーズは以前から気になっていたのですが、普段は小説をあまり読まない私には敷居が高いかと思っていました。この漫画形式ならと思い手に取ったのですが、結果は大成功。特に「皇女の霊柩」の流れがスムーズで、難しい推理もなく、初めてでも十分に楽しめました。浅見光彦のキャラクターが掘り下げられていない部分が少し気になりましたが、逆に気軽に読めたのが良かったです。他の短編もそれぞれ独自の魅力があり、読後感は良好。ただ、重厚なミステリーを期待すると少し軽く感じるかもしれません。

読み応えありのトラベルミステリー

「まんがでイッキ読み！ 浅見光彦 トラベルミステリーSP」は、旅行気分を味わいながらミステリーを楽しめる一冊でした。「皇女の霊柩」のストーリーが特に印象的で、木曽の風景描写が細かく、まるで自分も現地に行ったかのような錯覚を覚えました。また、浅見光彦の名推理が毎度ながら冴えわたっており、無駄のない展開に引き込まれました。短編も含め、どれも読み応えがあり、休日に一気に読み終えることができました。ただし、キャラクターの深掘りがもう少しあればさらに良かったかなと思います。