異常死体解剖ファイルのレビュー

不気味さが際立つ一冊

法医学者の染井沙代里が遺体と対話するという設定が斬新でした。特異体質を持つ彼女が「呪われた死体」と対峙することで、物語が緊張感を増していくのが面白かったです。竹本刑事との関係も気になる要素で、死体の持つ謎を解くために、彼女はどう挑むのかハラハラしながら読み進めました。全体を通して、心理描写が丁寧で、感情移入しやすいキャラクターたちに引き込まれました。終盤に向かっての展開も驚きがあって、思わず声を上げてしまうほどでした。物語のテーマやキャラクターの成長に感動しつつ、怖さも感じる一冊でした。読後、少し考えさせられる内容でした。ぜひお勧めしたいです。