あざとく、かわいく、したたかに ～私のこと、かわいいだけだと思ってた？～のレビュー

ライバル対決が熱い！

江夏典子というキャラクターの強さが感じられる一冊。新入社員の栗原スイの登場によって、物語は一気に緊張感が高まります。典子のあざとさとスイの純粋なかわいさが対立するシーンは、手に汗握る展開が続きました。しかしながら、ストーリーの中盤でややスイの行動に一貫性が感じられなかった点が気になりました。それでも、次々と現れるどんでん返しの展開には驚かされ、続きが気になる要素が満載です。

予想外の展開に釘付け！

江夏典子と栗原スイ、二人のあざと系女子の対決がまさにエンタメの極み。初めは典子の計算された「あざとさ」に共感する部分が多かったけれど、スイの登場で一気にパワーバランスが崩れる様子がリアルで面白い。スイの「かわいさ」がいかに典子の競争心を煽るか、それが物語の中でどう展開していくのかが見ものです。ラストがちょっと意外で、これからの展開にも期待大です。この本を読みながら、女性同士の複雑な関係や心理戦を深く考えさせられました。

キャラクターが魅力的で感情移入しやすい

主人公・江夏典子の努力と美しさが描かれている部分はすごく共感できましたが、ライバルの栗原スイが出てくることで物語が一気に動きました。スイの無邪気さと典子の計算高さのコントラストが効いていて、読み進めるうちにどんどん引き込まれていきました。ただ、もう少しスイの背景や動機が描かれていたらもっと楽しめたかもしれません。全体的にテンポが良くて読みやすかったですし、次巻が楽しみです。