痛快！ 柳生十兵衛のレビュー

面白いが少し荒削り

若き日の柳生十兵衛が主人公で、侍に追われる女スリを助けたことから物語が始まります。テンポもよく、次々に事件が起こるので読み飽きません。特に、謎の密書を巡り、西国大名家との対決は見応えがあります。ただ、一部キャラクターの描写が浅いため、感情移入しにくい部分がありました。それでも時代劇の醍醐味が詰まっており、くノ一たちとの艶やかな絡みも楽しめました。全体的には良作だと思いますが、4つです。

アクション満載だが感情移入しにくい

「痛快！ 柳生十兵衛」には、タイトル通りの痛快なアクションシーンがたくさん詰まっています。若かりし日の十兵衛が、侍や刺客、そして美しい女性たちと織り成す冒険は読み応えがあります。しかし、物語に盛り上がりがある一方で、キャラクターの心理描写がやや不足していると感じました。特に、くノ一のあかねとあさひの関係性がもう少し深掘りされていたらもっと楽しめたかもしれません。それでも面白かったので、評価は3つです。