夢で逢いましょうのレビュー

意外性のある展開が魅力

最初はどこか平凡な展開かと思いきや、サキエの登場で一気に物語が動き出しました。彼女がキュバスであることが明かされてからは、修治の反応や行動がリアルに描かれていて、共感しやすかったです。お互いの存在がどんどん影響し合っていく様子が描かれていて、読んでいて面白かったです。ただ、もう少し背景や設定の詳細があるとさらに没入感が増したのではないかと思います。

興味深い設定だが...

『夢で逢いましょう（１）』の設定は非常に興味深いものでした。修治とサキエの関係が不思議な形で描かれており、キュバスという存在が物語に新しい風を吹き込んでいます。ただ、全体のテンポがやや早く感じられる部分が多く、キャラクターたちの内面描写にもっと時間を割いて欲しかったです。今後の展開次第ではもっと楽しめるかもしれないので、続巻に期待します。

幻想的な物語、しかしもう少し深みが欲しい

『夢で逢いましょう（１）』は独特な設定で始まりました。父の死をきっかけに進むストーリー展開は期待できましたが、感情や人物描写がもう少し深みが欲しいところです。サキエというキャラクターは魅力的で、彼女の正体についての謎には引き込まれましたが、修治との関係が急展開すぎて感情移入が難しかったです。とはいえ、一線を越えることなく読者を引き込む点では評価できます。次巻に期待です。